福井県坂井市丸岡町にある称念寺は、養老5年(721年)から続く歴史あるお寺です。南北朝時代の武士、新田義貞の遺骸が手厚く葬られ墓石が建てられています。
また永禄5年(1562年)より約10年間、明智光秀公が家族で寄宿していました。

称念寺の近況 2023.5.1現在

住職は、令和5年(2023年)も新田公の顕彰に励んでいます。今年は、称念寺再建100年になります。コロナ禍が、一刻も早く終息することを願って境内のお掃除をしています。
高椋歴史ボランティアの方も、境内整備やボランティアガイドに活躍されています。

2022年よりの報告をいたします。

2022年~

1月1日
静かな正月を迎えました。今年は、雪が少なくホットしました。
1月下旬
近畿大学民俗研究所から『民俗文化』第33号が寄贈されました。長崎城や称念寺の研究『中世後期における越前北部の軍事情勢と長崎称念寺』という新谷和之准教授の論文が掲載されています。
2月11日
本山の清浄光寺より木像の真教上人座像を拝領しました。さっそく本堂に安置しました。
3月13日
近くの日東シンコーの敷地内の、黒坂備中(びっちゅう)守(のかみ)碑のご回向を皆さんとしました。
4月9日~
大阪の香雪美術館「来迎展」に、称念寺の浄土三部経が展示されました。
4月10日
3時より花祭り会実施。コロナ防止の為、分散・少人数でおこないました。
6月11日
『徳川家康公と時衆・宗称念寺』と『明智光秀公夫人煕子さんと時衆・称念寺』を改定の上、再版しました。
6月15日
境内の菩提樹が満開になり、新聞・テレビで紹介されました。毎年来られるフアンの方が鑑賞に来られました。
6月25日
新田公685回忌法要の実施をしました。地元新聞の取材もありました。
法楽は、まごころ認定こども園八木節他で、記念講演は近畿大学の新谷和之准教授
「中世後期における越前北部の軍事情勢と長崎称念寺」で、コロナ予防中にもかかわらず、たくさんの方に来ていただきました。
7月8日
境内の桔梗が見ごろになり、多くの方が勧賞に来られる様子が、TV・新聞で紹介されました。高椋小学校の方も、来られました。
7月22日
県の文化財の保存の調査が始まり、3月まで湿度等の調査が実施されました。
7月24日
高椋地区戦死者法要実施
8月10日~
県内の各時宗寺院のお盆の手伝いをさせていただきました。舟寄のお地蔵さんも供養もしました。
9月17日
鯖江市の公民館で、三峯城のシンポジュウムに参加して、新田・脇屋公の説明をいたしました。
11月17日
新田公奉賛会の研修旅行で、京都の長楽寺・金戒光明寺を拝観しました。
山田奉賛会会長さんの援助をいただき、昼食も大盛り上がりでした。
12月17日
ボランティアガイド反省会。本堂で一年の活動を振り返りました。
12月28日
まごころ認定こども園の方が、朝9時より除夜の鐘をつきました。一般の方も来られました。新聞・TV社の取材で賑やかしく実施しました。
12月31日
午後2時よりの除夜の鐘を実施。TVの取材があり、夜に全国放送されました。(昼の除夜の鐘が話題で、しかも定着してきました。)
一年間、コロナ禍で特定の行事以外に、お寺に来られる方が少ないのが残念でした。来年こそ、皆様がよい年となるよう祈念しました。 

2023年~

1月1日
穏やかな中で、正月が迎えられました。修正会が勤められました。
2月9日
坂井市龍翔館に、称念寺文書の資料が置かれることになり、複製が作られました。
2月25日
称念寺再建百年を記念し、『称念寺再建百年史』を発刊しました。無料で配布します。後日、新聞等でも紹介されました。
3月12日
近くの日東シンコーの敷地内の、黒坂備中(びっちゅう)守(のかみ)碑のご回向を皆さんとしました。
3月25日
福井市円山公民館で「徳川家康公と称念寺」の講座開設。熱心に聞いていただきました。
4月9日
花祭り(仏陀降誕会)甘茶は、いつでもかけられるようにしました。3時から法要をしました。朝夕2回おいでの方もいました。

今後の予定

6月初旬
菩提樹の花がきれいに咲くと思います。次に桔梗がたくさん咲く予定です。
7月1日
新田公の686回忌の法要予定です。今年の法楽は、まごころ認定こども園児と、東京の武久源造先生のチェンバロ生演奏鑑賞の予定です。
7月27日
高椋地区戦没者慰霊祭の予定です。

※境内修復の募金活動は、継続中です。今年の目標は、称念寺秘仏の白山三神像です。神仏習合の時代より伝えられた古い木造の三体神ですが、昭和23年の福井大震災で建物の下敷きになりました。京都の仏所で修復をして、皆様に手を合わせていただきたいと思います。一口5000円で、50万円の目標です。勧進趣意書がありますので、称念寺にお問い合わせください。